アカモクとは
ある商社からアカモクという海藻の紹介を受けました。初めて見る海藻で、どのとうに使用するのか、最初は検討もつきません。話を伺うとなかなか興味深い海藻であると認識するようになりました。
最近では、スーパーの一角にモズクやメカブなどと一緒にアカモクも販売されています。
さて、あまり馴染みのないアカモクですが、ヒバマタ目ホンダワラ科に属する海藻です。栄養塩に富む浅海を好み、生命力がとても強く、7~10メートルまで成長します。漁師からは、漁船のスクリューや網に絡みつく厄介な海藻とされる一方、一部の地域では古くから食用として珍重され、特に秋田県では、好んで食べられているようです。
アカモクは、シャキシャキとした食感があり、刻んで加熱すると強い粘りを生じます。東北地方では、みそ汁の具材や酢みそで食べます。
アカモクの成分
アカモクはフコイダンやミネラル、ポリフェノール、フコキサンチンなどの機能性成分を豊富に含み、健康食品の原材料としても使用されています。
食物繊維のフコイダンは、ワカメやモズクなどにも含まれているぬめりの成分です。腸内で余分な糖質やコレステロールを体外へ排出する働きや高血圧を下げる効果、免疫力向上、整腸作用などが報告されています。
まとめ
アカモクは他の海藻と比べて知名度が低く、漁師からも厄介者扱いされており、一部の地域でのみ好んで食されている状況に留まっておりました。ところが、昨今の健康志向の高まりを受け、豊富な海洋資源であるアカモクが脚光を浴び、新しい食材としてあるいは健康食品の原材料として広まりつつあります。
加工食品メーカーとしても、このアカモクは新製品を開発する際に使用したくなる機能性を持った原材料のひとつです。