【学び】人生100歳時代を支える食育

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食育とは

 食育とは、生きる上での基本となり、知育、徳育、体育の基礎をなすものです。 さまざまな経験を通じて、食に関する知識と食を選択する力を習得し、健全な食生活を実現することができるように人を育てることです。

 農林水産省は、健康で文化的な国民の生活と豊かで活力のある社会の実現に寄与することを掲げ、食育の推進に取り組んでいます。

 食育が重視される背景には、昨今の食に関連した様々な課題が浮上していることが挙げられます。栄養の偏りや不規則な食生活による肥満、それらが引き金となる生活習慣病の増加が見受けられます。それ以外にも過度のダイエットに加え、高齢者の低栄養など健康面での問題も指摘されています。また、食の安全に関係する問題や、輸入食料に依存している現状など、食を取り巻く環境が大きく変化しています。こうした中、食に関する知識を身に付け、健康的な食生活を実践することにより、心と身体の健康を維持するために、食育が重要になっています。このような食育がなされていないと、 食事に関する正しい知識に乏しくなり、栄養の偏りや危険な食品を摂取することで、健康被害や肥満、免疫力の低下をまねく恐れがあります。

 食育によって、心と身体の健康を維持すること、食事の楽しさを理解すること、食べ物を自分で選択すること、食べ物の生産過程を知ること、食べ物に感謝する気持ちを持つことを学び、身に付けることができます。そして、生涯にわたって実践することが、日本の食文化を伝えることにもつながります。

 食育を実践するのは、ひとりひとりです。日常生活の中で、できることから食育を始めましょう。

具体的な食生活

 食生活と健康は深く関係しており、朝ごはんを食べないと、1回の食事の量が増えて食べ過ぎや肥満、さらには生活習慣病につながる恐れがあります。規則正しい食生活をおくるために、朝ごはんをきちんと食べること、栄養バランスを考えることを実践してみましょう。

・朝ごはんをきちんと食べること

 朝は時間がない、朝ごはんはいつも抜いている人がいるかもしれません。朝ごはんは、1日のエネルギー源であり、朝ごはんを食べることで体温を上昇させ、活動の準備が整います。食事を規則的にとることが、健康的な生活習慣にもつながります。

・栄養バランスを考えること

 食事を作るとき、食材を選ぶときは、主食、主菜、副菜を組み合わせ、栄養バランスのとれた食事を心がけます。主食は、ごはんやパン、めんといった穀物で、糖質を多く含みエネルギー源となります。主菜は、肉や魚、肉、卵、大豆製品、乳製品などで体を構成するたんぱく質や脂質を多く含みます。副菜は、野菜やきのこ、海藻などで、ビタミン類、ミネラル、食物繊維などを多く含みます。栄養バランスのよい食生活で、生活習慣病などのリスクが低くなることが報告されています。

まとめ

 食育とは、生きる上での基本をなすものであり、さまざまな経験を通じて、食に関する知識と食を選択する力を習得し、健全な食生活を実現することができるように人を育てることです。

 食育が重視される背景には、栄養の偏りや不規則な食生活による肥満、それらが引き金となる生活習慣病の増加があります。こうした中、食に関する知識を身に付け、健康的な食生活を実践することにより、心と身体の健康を維持するために、食育が重要になっています。

 食育によって、心と身体の健康を維持すること、食事の楽しさを理解すること、食べ物を自分で選択することなどを身に付けることができます。

 食育により知識が身に付き、行動が変化します。ただ食べるのではなく、おのれを知って食べることが大切です。ひとりひとりが自分に合った食生活ができるようになることで、健康を維持することができます。しかしながら、多くの人は、食育を知らない、受けたことがないというのが現状です。そのような人のために学びの場が提供されています。人生100歳時代の今日、今からでも健康であり続けるために、食育さらには生活習慣病の予防について学ぶことは、これからの人生設計の基本となるでしょう。

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